神様ゲーム 考察 ※ネタバレ有


購入から2年ほど積んでいたが、ついに読めた。
うーん、開始30ページ目くらいから急にギュンッとおもしろくなって、最後まで一気に読めちゃった。

そして、「えっ………」が読み終わっての素直な感想である。

とにかく最後が…すっきりしない。
こういうのが好きな人もいると思うけど、自分は白黒はっきり答えが知りたいタイプみたい。
本を閉じてすぐにネットで考察を漁ったわ。

父親が共犯者だ、というとこまではミチルちゃん死後の芳雄と鈴木くんの会話あたりで推理できたが、ならばなぜ燃えた(天誅を受けた?)のが母親だったのか。

ミチルちゃんへの天誅しか見ていないので、それに倣えば、天誅は直接的に共犯者に下るはず。ただ、それではサンプルが少なすぎる。

ネットで多く挙げられている説は、①父親共犯者で物置に隠れていた説と②母親共犯者で井戸の蓋に隠れていた説の2つ。

①の方が、個人的には納得感が高い。母親が燃えたのは、芳雄は母親の子であるが父親は別にいる、という考察をしている人がいたが、これが核心に近いような気がする。自分の子ではない芳雄を、しかもナヨくて自分の理想でない子を、今後扶養していくのが天誅…という。
それに、ミチルちゃんが芳雄のお家について聞いてきた、という文が最初の方にあったけど、これもバレてないか気になってってことかなあ。父親を電話で呼んだのもミチルちゃん言い出しっぺだし、色々辻褄が合って納得感が高い。
それに、呼んでから父親が1人で来るのおかしいよね。読みながら思ってたけど、さすがに部下を連れて来るんじゃないかしら。

②母親共犯者説も、死体発見後あえて父親を呼んだり、本文で色々書かれてること以外は正直納得感はある。でもでも、蓋に隠れられるくらい小柄な母親が、10歳の子どもを沈んでる井戸から引っ張り上げて服を着せてまた沈めるなんてこと、出来るかなあ。ちょっとキツイような気がするんだよね。人を殺す瞬間なら火事場の馬鹿力的なこともあるかもしれないけど、隠蔽のための行動と考えると、ちょっと冷静すぎる。

というわけで、父親共犯説推し。
でも天誅の説明がなあ…ちょっと弱いかも。
父親への天誅はわかるけど、なんで母親が死ななきゃならんの?って感じだしね。でも父親が犯人で父親自身が死んだら、残された母親と芳雄は生活が大変だから、鈴木くんの計らい?的な?もしくは神様の親切が人間の物差しでの親切とは限らないから〜的な?
そもそも母親が不倫してたから(芳雄はその末に出来た子?)、それも踏まえてとか?
くぅ〜わからねぇ〜

ただ、わたしは鈴木くん神様説はばっちり根底にあって、ここは覆らないんじゃないかと思っている。詳しいロジックは立てられないけど、そのほうが、おもしろい!
それに、作者が、設定を信じれば犯人はわかる、のようなことを何かで言っていたみたいなので、ここは信じたいかな。ミチルちゃんの死因も母親の燃え方も全然ファンタジー?SF?だし、とにかく神様はいるんだよ

あと、出てくるキャラの名前がグロいよね。ジェノサイドとか。わざとだろうね。

さて…続編があるみたいなので、そっちも読もうかな…シリーズ全部読んだらもう少し真相に近づけるのでしょうか。

個人的に備忘録として化石化したブログに考察書いたけど、頭の中をまとめる意味でもいいですね。

さらばジャ。